群馬県太田市には前方後円墳としては東日本最大級の大きさを誇る太田天神山古墳を始め、巨大古墳がごろごろしている。
寺山古墳(てらやまこふん)
基本情報
場所:群馬県太田市太田市強戸町162-1の一部
墳形:前方後方墳
製造時期:
全長:約60m
工業団地に囲まれた、周りより1箇所だけ高くなっている丘の上に佇む、孤高の古墳です。
そして雅。4月末にお会いしましたが、周囲には花が咲き誇り、終わりかけの桜がはらはらと。
お一人だけ、異世界に居られるような高貴な雰囲気を漂わせておりました、
発掘調査は行われていないので詳細は明らかではありませんが、太田市内における最古式の古墳として、
また、群馬県地域を代表する出現期古墳として知られています。
墳丘の保存状態が良く、太田市内において築造当初の形状をとどめている唯一の首長墓系の前方後方墳です。
金山西方域の古墳時代初期の地域発展を主導した首長の墳墓と推定されています。
*画像をクリック すると画像共有サイトへ飛びます。
大きい画像をご覧頂け ます。
ここから丘へ上がります 丘の上に見えてき ます 名札付き
麓には大きめの石
古墳からの眺め 現地案内版 posted by (C)kohunist
【アクセス】
電車:東武桐生線「治良門橋」 徒歩20~30分朝子塚古墳(ちょうしづかこふん)
基本情報
場所:群馬県太田市太田市牛沢町1110-2
墳形:前方後円墳
製造時期:4世紀末~5世紀初頭
墳丘長:約124m
出土品:円筒埴輪・朝顔形埴輪・壺形埴輪・家形 埴輪
埋葬施設:竪穴式と思われる
訪問時ブログはこちら>>
-------
現地案内板より抜粋-----------------------------------------
このため古墳の造形は非常に優美である。
周堀は墳丘に沿って一周していると推定され、又、墳丘には川原石による葺石が全面にしかれている。
墳丘裾部には古式の大型円筒埴輪の方彩配列が認められ、其の列中に埴輪の祖型とみられる底に孔を開けた
壺形土器が発見されている。
-------以上、ここまで -------------------------------------------------
一目見て、「なんと美しい古墳」というのが感想です。
一緒に父も特に古墳好きではないのです「優美なかたちだねぇ~」と惚れ惚れしていました。
古墳マニアでなくとも魅了されてしまう造形美。
くびれ部分がざっくりと削られてしまっていますが、その美しさは全く損なわれてはおりません。
個人的な好みで言えば、流線の美しさは群馬県の高崎二子塚古墳と争う美しさ。
横からの全景 後円部に階段がある 後円部にある社 後円部からみたくびれ
後円部墳頂 前方部
クビレから右が後円部左が前方部 前方部にあっ 現地看板
【アクセス】
電車:東武伊勢崎線「細谷」から徒歩40分女体山古墳(にょたいやまこふん)
基本情報
場所:群馬県太田市内ケ島町1506-1
墳形:ホタテ貝式前方後円墳
製造時期:5世紀中頃
大きさ:墳丘長:106m、円丘部:84m、高さ:7m、造出部幅:18m、造出部長:16m
埋葬施設:竪穴式と推定
駐車場あり
女体山古墳 |
天神山古墳の東に位置するホタテ貝式前方後円墳。
築造時期は天神山古墳よりすこし古いと考えられている。
天神山古墳が男体山古墳と呼ばれているのに対し、女体山古墳と呼ばれてい る。
両古墳は築造時期が同じ、向いている方向(前方部が南西を向いている)が同じ、際立った規模で築造されている為密接な関係があると思われる。
ホタテ貝式としては奈良県馬見丘陵後円内にある乙女山古墳に次ぐ日本第二位の大きさを誇る。
周囲に幅11~19mの周濠を持つ。
墳丘表面には川原石が葺かれ、円筒埴輪が巡らされていた。
未盗掘と伝えられているが、墳頂付近に削平の跡があるので、盗掘を受けていると考えられる。
国指定史跡。
【アクセス】
東武伊勢崎線太田駅から徒歩20分
天神山古墳から近いので、天神山古墳見学者用駐車場に止めて徒歩で見学するのが良い
八幡山古墳(はちまんやまこふん)
基本情報
場所:群馬県太田市大島町1129
墳形:前方後円墳
製造時期:4世紀末
大きさ:墳丘長80m
八幡山古墳 |
太田駅の北西約1.4km、金山丘陵南の独立支丘の1つである八幡山(標高78.5m)の山頂部を利用して造られた長さ約80mの前方後円墳です。
造られた時期は4世紀末と推定され、太田付近に古墳文化がもたらされた時期に現れた初期古墳の典型です。
山頂を利用した初期前方後円墳としては規模が大形です。
古墳時代にあって、この地方を開拓した首長層の墓と推定されます。
後円部上には大島八幡神社が造られています。
指定区分 :市指定史跡
指定年月日:昭和56年12月23日
合併に伴い、平成17年3月28日に改めて新市の文化財として指定された
【アクセス】
電車:東武桐生線「三枚橋」 徒歩20分
太田天神山古墳(おおたてんじんやまこふん)
基本情報
場所:群馬県太田市内ケ島町1606-1
墳形:前方後円墳
製造時期:5世紀中頃
大きさ:墳丘長210m、
石室:横穴式
石棺:長持形石棺
出土品:家形埴輪、楯、水鳥、他
駐車場あり
群馬県太田市の天神山古墳 |
別名男体山とも呼ばれ、東日本最大、全国でも27~8位の規模を誇る前方後円墳。
周囲には二重の周堀が巡らされ、墓域は長さ364m、幅288mに及ぶ。
墳丘は三段築造で、表面を渡良瀬川系の川原石で葺き上げている。
主体部は竪穴式であるが、既に盗掘を受けており、後円部南裾付近に大型の長持形石棺の一部が露出している。
墳丘部及び中堤帯には円筒埴輪が、また後円部墳頂には器材埴輪が樹立していたと考えられている。
被葬者は畿内大和政権と強いつながりを持っていた毛野国の大首長と考えられている。
濠が残っており横からみると形がはっきりわかる。
コメント
コメントを投稿