訪問日:2024年10月
天候:くもり
今回のコースは茨城県小美玉市下玉里という地域です。
この地域は霞ヶ浦北岸に舌状に張り出す大地があり、大地に沿ってたくさんの古墳が現存しています。
大井戸川湖水公園を起点におき約12㌔のコースです。
※訪問してから気が付いたのですが権現山古墳は公園として整備されており駐車場、トイレがあったので権現山を起点にすればよかったかもしれません。
その数、実に17基!
数だけ見ると多いですがそれぞれが近くにあるので一度に回りやすかったです。
ただ中には竹藪の中にありうっすらとしか確認できない古墳も数基ありました。
愛宕塚古墳
所在地:小美玉市下玉里1472
築造時期:6世紀
形状:ホタテ貝式前方後円墳
大きさ:墳丘長約60m
後円部径約50m、高さ約10m、
前方部残存約10m、高さ2.5m
出土物:埴輪
昭和60年に茨城大学と明治大学によって調査されました。
後円部中段にはテラス、墳丘の外側には20m前後の周濠がめぐっているとみられています。
墳頂には防火に霊験のある愛宕神社がまつられ名前の由来となりました。
大井戸平4号墳
愛宕塚古墳のすぐ北側の畑の中にあります。
手入れはされていませんがそこを避けるように畑が民家があるのですぐにわかります。
大井戸平3号墳(会えず)
やぶで確認できず
所在地:〒311-3432 茨城県小美玉市下玉里1472
山田峰古墳
所在地:〒311-3432 茨城県小美玉市下玉里
築造時期:6世紀
形状:前方後円墳
大きさ:墳丘長83.6m
後円部径35m、高さ10.7m
前方部長48m、高田12m
平成8年以小美玉市教員委員会、平成15年に明治大学によって調査されています。
突帯の幅が狭い多重突帯の円筒埴輪や朝顔形円筒埴輪が出土。
円筒埴輪は玉里地内に立地する舟塚古墳や滝台古墳で出土している大型の円筒埴輪と類似していることが指摘されています。
天神塚古墳
所在地:〒311-3432 茨城県小美玉市下玉里1334-41付近
下平前古墳群1号墳(天神塚古墳)
民家の隣にあります。
裾野には鳥居があり、墳丘までは防水シートのようなものが張られており金属で階段が作られているので上がることができます。
墳頂には祠があり舞う。
古墳の名前からして天神様が祀られているのでしょう。
桃山古墳
所在地:〒311-3432 茨城県小美玉市下玉里1685-54付近
墳丘長:53.3m
墳形:前方後円墳
築造時期:6世紀後半
後円部径:30.0m、後円部高さ:約6m
前方部長:23.3m、前方部高さ:約7m
出土品:円筒埴輪、馬や器台部などの形象埴輪、土師器、須恵器
平成14年に明治大学によって調査がされています。
80mを超す舟塚古墳、権現山古墳よりも若干新しく小型化していく途中の首長墓とみられています。
やぶと石垣に囲まれうっすらと確認できる程度です。
南側に案内板があるのでかろうじてそうだとわかる程度です。
滝台古墳
所在地:〒311-3432 茨城県小美玉市下玉里1268-1付近
築造時期:6世紀中ごろ
墳丘長:83.4m
後円部径 38.1m(復元)、後円部高さ約7.9m(現存)
前方部幅 49.8m(復元)、前方部高さ約7.2m(現存)
周溝あり
平成14年明治大学調査
滝台古墳は前方部が長いスタイル良い系前方後円墳です。
突帯の間隔が狭い円筒埴輪が確認されています。
この円筒埴輪は舟塚古墳に樹立されていた大型の円筒埴輪とつ維持していることが指摘されています。
平成18年の小美玉市教育委員会による調査で墳丘西側のくびれから形象埴輪(人物、馬型、器材)が出土しました。
現在周辺は公園になっており、駐車場があるのですが訪問した時は封鎖されていました。
バーベキュー施設もあったので古墳を眺めながらべーべキューができるなんて最高ではないでしょうか。
南側には遊具が設置されています。
権現山古墳
所在地:小美玉市下玉里1831
築造時期:6世紀初頭頃
形状:前方後円
権現山古墳は、霞ヶ浦を臨む台地上に築造された小美玉市で最大規模 の前方後円墳です。墳丘長八九五田を測り、墳丘西側のくびれ部に台形状 の造り出しが付設され、墳丘周辺には盾形の周溝がめぐっています。 平成八年(一九九六)、埋葬施設、埴輪列、造り出し部、周溝の確認を 目的とした発掘調査が実施されました。
埋葬施設の調査では、後円部墳頂と前方部墳頂が大規模に創平されて いることが確認されました。後円部での埋葬施設の痕跡は、石棺材に採用 された雲母片岩(筑波石)と鉄の破片のみですが、箱式石棺が存在したと 推定されています。前方部は、木棺直葬で副葬品である大刀一口と鏃30本が出土しました。
明確な円筒埴輪列は検出されませんでしたが、円筒埴輪は3条4段、 朝顔形円筒埴輪が6条7役であることが分かりました。円筒埴輪の中には、 器面に波状文があるものも確認されています。 造り出し部には大量の円筒埴輪、馬形埴輪、短甲形埴輪、人物埴輪など の形象埴輪が集中して配置されていました。また、祭祀に使用した 土師器(壹、見、坏)のほか、須恵器の筒形器台・直口素が出土しています。 築造時期は、出土遺物などから、古墳時代後期初頭(5世紀末葉~6 世紀初頭)とされ、水上交通などを背景にした有力首長層の墳墓であると思われます。
同じ敷地内に小美玉市民家園(旧小松家住宅)、隣には小美玉市玉里史料館(生涯学習センターコスモス内)があるためトイレ、駐車場には困りません。
閑居台古墳
所在地:〒311-3433 茨城県小美玉市高崎808の向かい側の道路
霜高崎公園近くにある閑居台古墳。
高台の上の林の中にあり民家に囲まれているため姿を確認することができませんでした。
ちょうど古墳があるであろう位置の下に神社があったのでもしかして閑居台古墳を祭っていたと勝手に思うことにしました。
桜塚古墳
所在地:〒311-3433 茨城県小美玉市高崎602
形状:円墳
現代式墓地に裾がえぐられていました。
おそらく墓地の所有者が整備しているのでしょう、古墳自体はきれいに刈られ、周囲は民家なので見やすかったです。
雷電山古墳
雷電山古墳 |
所在地:〒311-3436 茨城県小美玉市上玉里1140
照光寺の敷地内に居ります。
かつて墳丘を利用して経塚として使われていたようです。
古墳時代のものではありませんが、村指定有形文化財の経筒、渥美産陶形壺、常滑焼大甕が出土しました。
鳥居と階段があり墳頂に上ることができます。
墳頂には雷電様(カミナリ様)を祀るお堂があります。
舟塚古墳
所在地:〒311-3436 茨城県小美玉市上玉里1181
築造時期:6世紀中ごろ
形状:前方後円墳
大きさ
全長84m
後円部径42m、高さ8.5m
前方部幅50m、高さ8.2m
出土品:円筒形および朝顔形のものが出土し高さ1m以上の大型家、馬具、舟、人物などの軽装埴輪も出土
埋葬施設:竪穴式二重箱型石棺、石棺の周辺は平石および粘土で固め紅柄で彩色。人骨1体分(若年者)
副葬品:刀剣、鏡、馬具挂甲、鏃など色
造り出しと堀跡は西側のみにある。
雷電古墳の目の前の道路を約100m南へ下ったやぶの中に居ります。
蜘蛛の巣など虫注意
舟塚3号墳
所在地:〒311-3436 茨城県小美玉市上玉里1188
舟塚古墳のすぐ南にあります。
柿の木畑に囲まれた緑とオレンジのコントラストがかわいらしい円墳。
削らずに残してくれた土地所有者に感謝。
天神塚古墳
所在地:〒311-3432 茨城県小美玉市下玉里2466付近
鳥居と階段があり墳頂まで上がれます。
墳頂にはおそらく天神様の祠。
すぐ北側にも天神様が居ります。
岡岩屋古墳(会えず)
天神塚古墳から近いのですがやぶの中で姿を確認することができず
冬になって木々が完全に枯れたらいけるかも
所在地:〒311-3432 茨城県小美玉市下玉里2179付近
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