『常陸国風土記』には筑波郡が制定される以前、筑波国造が遣わされたとの記載がある。記事の信憑性は定かではないが、つくば市には国指定の史跡「平沢官衙遺跡」もあり、一大集落が昔から存在していたのは間違いない。
沼田八幡塚古墳
名称: 沼田八幡塚古墳(ぬまたはちまんつかこふん)
場所: 〒300-4353 茨城県つくば市沼田363
墳形:前方後円墳
製造時期:6世紀後半
大きさ:91m
駐車場×、トイレ×、県指定史跡
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沼田八幡塚古墳 |
後円部に八幡様のお社があり蜜ができている。前方部はきれいに残っており段築が確認できる。
佐渡ヶ岩屋古墳
名称: 佐渡ヶ岩屋古墳(さどがいわやこふん)/平沢1号墳
場所: 〒300-4213 茨城県つくば市平沢
墳形:方墳
製造時期:7世紀半ば~後半
大きさ:南北25m、東西35m、高さ7m
つくば市 指定史跡昭和四八年十二月十二
駐車場×、トイレ×
平沢古墳の近くには平沢間が遺跡が見つかっており、この地方には一台集落があったと思われる。古墳群は平沢官衙遺跡を見下ろす高台に作られている。石室は開口しており中に自由に入れる。平沢官衙遺跡からつくば国際カントリークラブへいく道路の途中にある。
ーーーーー現地案内板より抜粋ーーーーー
平沢には「三十六岩屋」という伝承がある。地元では開口した横穴式石室を 岩屋と呼び慣わしてきており、かつてはたくさんの古墳があったと推測される。現存するのは四基のみであるが、その中の一基、この佐都ヶ岩屋古墳(平沢一号墳)板石を組み合わせた横穴式石室が開口している。石室は、石室内部が前室と後室に 分かれる複室構造で、さらに全国でもめずらしい平面T字形である。築造された時 期は、羨道と前室を分ける前門が整ったL字形に加工されている特徴から、七世紀半ばから後半頃と考えられる。
は、筑波山南麓の七世紀の古墳としては最大級の墳や横穴式石室を有しており、 この地域を支配した首長の墓といえる。六世紀以前、首長の墓は前方後円墳を基本としていたが、六世紀末頃からは大型の円墳や方墳へと変わり、八世紀までには古墳そのものの築造が終わりを迎える。 この古墳終末までの時期を、古墳時代終末期という。そして、このような全国的な 古墳築造の変遷は、中央集権的な国家制度の整備や仏教の普及に連動するものと考えられている。古墳時代終末期に築造され、時代的特徴と規模を備えた本古墳の存在は、中央において着々と進む国家体制づくりを受け入れ、その変化に対応していった、この地域の人々の動向を伝えるものである。かつてこの地一帯は、筑波国造が治めていたと考えられる。そして、国郡 (評)・里という地方制度が成立した際、 各地の国造が郡司(評督)となったといわ れる。 古代筑波郡役所跡である平沢官衙遺跡を見下ろす位置に築造された本古墳の被葬者と、筑波国造・筑波郡司との関係も注目される。 なお、平将門の娘、瀧夜叉姫が、ここに隠れ住んでいたとの伝説もある。
ーーーーーー抜粋ここまでーーーーーー
開山岩屋古墳(平沢2号墳)
名称: 開山岩屋古墳(平沢2号墳)(かいざんいわやこふん)
場所: 〒300-4213 茨城県つくば市平沢
墳形:方墳
製造時期:7世紀中頃
大きさ:不明
駐車場×、トイレ×
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開山岩屋古墳(平沢2号墳) |
蓮をかたどっているといわれればそう見える入り口。
ーーーーー現地案内板から抜粋ーーーーー
四基が現存する平沢古墳群の1つで、通称を開山岩屋という。墳丘の規模や形は詳細不明であるが、横穴式石室の一部で遺体を納めた後室が現存する。入口の玄門を精美に加工する特徴から、7世紀中葉~後半頃(古墳時代終末期)の築造が推測される。なお、この玄門の形が蓮弁を表現したもので、仏教の影響を受けているとする見解もある。また、傍らに「法華一字一石経 雲外勤書」と刻まれた石柱が立ち。この古墳が一字一石経塚として再利用されたことがわかる。江戸時代にこの近くにあった東寿寺という寺院の存在を伝える遺品でもある。
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一字一石経塚の石柱
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前島岩屋古墳/平沢3号墳
名称: 前島岩屋古墳/平沢3号墳(まえしまいわやこふん)
場所: 〒300-4213 茨城県つくば市平沢
製造時期:7世紀中頃
墳形:方墳
大きさ:1辺19m
駐車場×、トイレ×
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前島岩屋古墳/平沢3号墳 |
ーーーーー現地案内板から抜粋ーーーーー
七世紀中葉~後半頃(古墳時代終末期)の鉄鏃や須恵器が出土した。また、石室の前では八世紀前葉ごろ(奈良時代)の火葬墓も検出された。当時の火葬は有力者や役人に広がった風習で、古墳と古代筑波郡役所跡である平沢官衙遺跡との深い関係を示している。江戸時代には一字一石経塚として再利用され、信仰された。
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前島岩屋古墳の石室 |
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前島岩屋古墳の墳丘 |
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